〜“眠り”の原点を探る〜
夜になると、私たちは自然と眠くなります。
でもふと考えてみると——
「脳みそがない生き物って、寝るの?」
“眠る”という行動は、脳が休むためのものだと思いがち。
でも実は、脳を持たない生き物も“眠るような状態”になることがわかってきているんです。
🪼クラゲは脳がないのに「眠る」
まずは身近な海の生き物、クラゲ。
クラゲには脳も心臓もないのに、なんと“睡眠”に似た行動が確認されています。
研究によると、クラゲは夜になると水槽の底に沈み、
触手の動きがゆっくりになって休むような姿勢になるそう。
さらに、外部から刺激を与えると反応が鈍くなり、
しばらくするとまた活動を再開します。
つまり、クラゲも**「休息のリズム」=睡眠の原型**を持っているんです。
🧬 研究者いわく、「眠りは脳だけでなく、細胞レベルで必要な現象」なのだとか。
みんなが知りたい! クラゲのすべて きれいな姿や色の魅力からゆらめく動きのヒミツまで (まなぶっく)
🌿ヒドラ(Hydra)も“眠る”ことができる?
次に紹介するのは、淡水にすむヒドラ(Hydra)。
ヒドラも脳を持たず、神経網が体全体に広がっているだけのシンプルな生き物。
ところが2020年、東京大学の研究チームが驚く発見をしました。
ヒドラにも活動と休息のリズムがあり、
カフェインを与えると「目が覚める」ように動きが活発になるというのです☕️
つまり、ヒドラも「眠っている」!
脳がなくても、“眠り”のような休息行動が起こることが証明されたわけです。
ヒドラ-怪物?植物?動物! (岩波科学ライブラリー) Kindle版
🪱ミミズはどうなの?
ミミズには脳のような「神経節(しんけいせつ)」がありますが、
人間の脳とはまったく構造が違います。
ミミズも夜間は動きが鈍くなり、
光を当てると動くけれど、日中より反応が遅いなど、
「睡眠に似た休息状態」を取ることが知られています。
つまり、複雑な脳がなくても「休む時間」は存在するんです。
🪸サンゴやイソギンチャクも“眠る”?
サンゴやイソギンチャクも、ヒドラと同じ“刺胞動物”の仲間。
どちらも脳は持たないけれど、
日中と夜で活動量が変化します。
昼はポリプを開いて光合成を助ける藻と共生し、
夜になるとポリプを閉じて静かに休む…。
これも立派な「睡眠サイクル」なんです。
人間のように目を閉じて眠るわけではないけれど、
生き物としてのリズム(体内時計)がちゃんと働いています。
イソギンチャクのふしぎ (ふしぎいっぱい写真絵本) Kindle版
🌎脳がなくても“休む”ということ
こうして見ていくと、脳がなくても眠るような行動をする生き物はたくさん。
むしろ「眠り」は、脳ができる前から存在した生きる仕組みなのかもしれません。
私たちの体の中にも「細胞が休む時間」「修復する時間」があります。
つまり、眠ることは命の基本動作。
脳があろうとなかろうと、
生きていくには“休むこと”が必要なんですね。
🌙おわりに|眠りは命のリズムそのもの
「寝る=脳を休ませる」だけじゃない。
クラゲやヒドラのように、
“命そのものが休む時間”が眠りの本質なのかもしれません。
今日もちゃんと眠ることは、
進化の歴史から見ても、とても自然なことなんです💤


コメント